高血圧に悩む会員からこんな質問をもらいました。
「寒いとき、カイロを腎臓のある箇所にあてて問題ありませんか?」
またこんなお話しも。
「父も高血圧で、さらには前立腺の腫瘍にもなりました。朝起きるとまぶたが腫れぼったいのは親子そっくり。
そういう家系なんですね。」
血圧を支配しているのは腎臓です。
養生法では、基本的に内臓(五臓六腑)をカイロなどの外的なもので温めません。
養生法として1番有効なあたため方は、呼吸法・行気・導引です。
その次に気功・運動を行うこと、その次に温かいものを飲食することです。
外的なもので暖めるのは、養生法ではなく治療法です。 体が冷え切ったときに一時的に暖めるのには有効です。 また、体が悪い時に一時的に薬で抑えることも必要かもしれません。 でも医者が言うように一生飲み続けることは体質悪化につながります。
養生法としても治療法としても使えるのは、私の知る限り導引だけです。
他の“健康法”は、健康な人が更に健康になるための“強健法”、
一時的に病気を治す“治療法”に分けられます。
事例の一つにこういうものがあります。
ある日、慶応大学の工学部大学院を卒業し、有名企業のエリート社員だった男性が訪ねてきました。
彼は原因不明の自律神経失調症のために、体がだるくて退職し、家を出ることが難しくなっていました。
「僕はお風呂の中で、毎日アイスクリームを食べるのが楽しみなんです」
とは彼の話し。
「同時に、外を温め・内臓を冷やす」という養生法ではしてはならない行為が、
彼が自律神経失調症になった原因の一つでした。
すぐやめるように注意し、正しい日常生活を指導しました。
導引をしながら正しい日常生活を心掛けていると、
たった3カ月で元気を回復しました。
日常生活を送るうえで、この様なことは案外多くあります。
ですが皆さん、悪いこととは思わずにしていたり、何の疑問も持たず普通のことだと思っていたりするので、
話してみるまでなかなか気付けずにいるんですね。
正しい日常生活を送るだけで今の不調が改善されることもよくあることです。
西洋医学は優秀です。しかしそれでも治らない病気があります。
その場合、現代医学の能力を疑うのではなく、発想の転換をして、その病気の原因を違った観点から究明する必要があります。
この事例からも分かるように「日常生活の養生の間違い」という観点から見ると、簡単に根本原因が分かります。
西洋医学は病名をつけないと薬が出せませんので、原因が分からなくても症状の似ている病名を付けてくれます。
それでは治る訳がない。
原因不明の症状、薬で改善できない症状、心の悩みなどは、
日常生活の養生法の間違いから病気でない症状を自ら作っているのです。
正しい日常生活の養生法の実行・導引をして免疫力や治癒力、調整力を高めて
健康のレベルを上げて、自分のことは自分で守れる体になる。
そして、導引は“細胞(DNA)まで変える”ことができるので
「遺伝だから仕方がない」などとあきらめる前に、
是非1日2回実行し、その成果を味わってください。
